愛と青春の愛と青春抜き炒め

半死半生のちんけなファンフィクション作者による半死半生ブログ。不定期更新予定。

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あともうちょいで32だよド畜生。

Tuesday, February 27, 2007

訴えたいことがないんです。

という訳で、適当に書いた冒頭を晒してみる。一応エヴァのファンフィクションの予定。



男は日々を無目的に過ごしていた。

当時日本はいつ終わるとも知れない長い不況の底にあった。男が大学の卒業過程を履修し終える直前、両親が交通事故で命を落とした。両親はごく普通の中流階級だったが、そこそこの蓄えを有していた。休学し一通り葬儀を済ませた後、就職口にあぶれていた彼は何を思ったかそのまま大学を辞めて実家を引き払った。

財産を処分し、まとまった金を手に都会に出ていまどき風呂もない安アパートを借り、そこに住み着いて数年が経過した。その間彼は労働らしい労働を一切行わなかった。昼に起き、図書館で本を漁り、読みきれなかった分は借りて帰る。夜っぴて読書とテレビ鑑賞をし、たまにAVを借りて性処理を行い、明け方にとろとろ眠る。食事はほぼ自炊だが、面倒になると近所の定食屋でうどんかなにかを食って済ませてしまう。時折買出しついでの散歩に出る以外、男は外界との接触を一切断っていた。高等遊民や楽隠居と言えなくもないが、事実に即すればどこにでもいるただの無気力な青年と言う方が正しいだろう。

後にニートと呼ばれる青年群と敢えて差異を探すとするなら、男が都会に出た際本名を捨てた点が挙げられるだろうか。どこからどうやって伝手を得たのかも定かではないが、とにかく上京直後男はさる外国人不法就労者の元締めに接触し、大枚をはたいて架空の戸籍を手に入れた。架空といっても、警察の厄介にでもならない限りそうそうばれはしない類の代物だ。しかしそのようなものがなぜ必要だったかについて、彼が他人に語ることはついになかった。

男は自身でも把握しきれない不安を常に抱いていた。それは自分のお世辞にも取っ付き易いと言い難い容姿のせいでもあるし、生れ落ちてからなんとなくだらしなく積み重ね続けた日々のせいでもあった。自分を取り巻く社会との齟齬は義務教育を終えたあたりから急速に加速した。そうした人間はしばしば破滅的な未来を幻視する。このままだといつか自分は犯罪を犯す、それも取り返しのつかない類のものを。遅い思春期に漠然と抱いていた妄想は、ある日を境に確信へと変わった。それは両親の二目と見られぬ遺体を目の当たりにした時かもしれないし、葬儀を終えた後の親戚たちの心配そうな眼差しから目を背けた時かもしれない。

不遜にも、男は自分の能力に疑問を感じたことはなかった。学業やアルバイトを問わずこと一人で行う作業に関しては、その種類の関係なく彼が他人に劣ることはそうそうなかった。そういった意味で彼は挫折を知らない人間といえたが、しかしそれにどのような形であれ一旦第三者の手が介入すると、途端に彼は夥しい数の失敗を重ね続けた。彼は他人の目を恐れ、他人は彼を結局のところ大きな場面で頼りにならぬ人間とみなした。働かなくても何とか食える日々に落ち着いた後、彼は絶えず自問を繰り返した。己が為すべきは、為せるものは何か。仮にある程度語り合える友の一人もいればあっさりと答えは出たのかもしれないが、現実として男は孤独だったし、更に救い難いことに彼はその事実に自足すらしていた。



まーこんな感じ。とりあえず久々すぎてどうやって書いたものかわからなくなってるのが実情。気がむいたら誰かコメントしてくれ。

2 Comments:

Anonymous Anonymous said...

この人はどこに行ってしまうんでしょうか。
あるいは、もうどこかに行ってしまったのか…

2:54 PM  
Blogger Whoops! said...

えーと…この人って、この話のことだろうか。それとも俺だろうか。一瞬そんな気にさせられました。

まー、どう転ぶかは大体決まってますので。俺に関しては、定職が決まりそうなのでちっと忙しいです。以上。

7:45 AM  

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